本(国際交流)委員会は、これまで世界の平和研究者との交流を広く展開してきました。中国や北朝鮮による軍事活動が活発化するとともに、日本周辺の安全保障環境の変化に対応すべく「軍事的抑止」が声高に叫ばれるなかにあって、私たちは「東アジアの共通の安全保障」(緊張緩和、信頼醸成、武力紛争予防)を追求すべきです。こうした問題意識を広げるべく、本委員会は東アジアの平和構築にかかわる諸団体、学術界との対話を重ねます。そして2023年6月24日(土)、憲法プロジェクト委員会(君島東彦委員長)との合同企画により、韓国の平和NGOであるPEACEMOMO(ピースモモ)とともに日韓ジョイントセミナー「東アジアにおける紛争、予防、早期警戒」(ハイブリッド形式)を開催しました。活動報告の詳細はこちら (日本語版/韓国語版) をご覧ください。なお、ご参考までにPEACEMOMOによる活動報告サイトを掲示します。
[자료] 2023 동아시아 갈등과 예방, 조기경보를 위한 한일 공동세미나 (한/日)
憲法プロジェクト委員会(君島東彦委員長)・国際交流委員会(加治宏基委員長)の合同企画により、6月24日(土)に予定されているイベント(ハイブリッド形式)を案内申し上げます。
岸田政権による安保3文書改定をうけて、憲法プロジェクト委員会は「憲法と平和」分科会と共催で、 今回の春季研究大会において、 「東アジアの平和をどのように準備するかーー「平和構想提言」をどのよ うに活かすか」という部会を開催する(6 月 18 日部会4)。
これは東アジアの平和の危機に直面して「軍 事的抑止」ではなく「東アジアの共通の安全保障」の追求(緊張緩和、信頼醸成、武力紛争予防)で対応 すべきだという我々平和研究者の問題意識を示している。
このような問題意識は、韓国の平和研究者も共 有している。韓国において近年活発な活動を展開している平和 NGO、PEACEMOMO から日本の平和研究 者に対する呼びかけに応じて、憲法プロジェクト委員会と国際交流委員会は、6 月 24 日に日韓ジョイントセミナー「東アジアにおける紛争、予防、早期警戒」を下記の要領で開催する。この日韓ジョイントセ ミナーは 6 月 18 日部会4の続編という性格も持っている。
日時: 6 月 24 日(土)13:00-17:30
場所: 立命館大学 大阪いばらきキャンパス(OIC)
A 棟 AN328 教室およびオンライン(Zoom リンクは下)
〒567-8570 大阪府茨木市岩倉町 2-150
電話: 072-665-2020
JR 茨木駅から徒歩 5 分、阪急・南茨木駅から徒歩 10 分
JR 茨木駅は新幹線の新大阪駅から 13 分
プログラムの概要:
全体を通じて、モデレーター:奥本京子、通訳:シン・ヒョンオ
13:00-13:10 オープニング
奥本京子、ムン・アヨン
13:10-14:50 「東アジアにおける緊張、紛争、予防に関する報告」
イ・デフン、君島東彦、清水奈名子、加治宏基、ムン・アヨン
14:50-15:00 休憩
15:00-15:30 討論
キム・カヨン、キム・ハン・ミヨン
15:30-16:00 質疑応答および討論
16:00-16:10 休憩
16:10-17:15 報告・討論のまとめ
「早期警戒ステイトメント」
17:15-17:30 総括のコメント
18:00-20:00 懇親会
共催:
PEACEMOMO、日本平和学会(憲法プロジェクト委員会・国際交流委員会)、立命館大学国際地域研究 所・平和主義研究会
問い合わせ先:
kimijima[at]ir.ritsumei.ac.jp ([at]は@に変えてご連絡ください)
Zoom リンク:
時間: 2023 年 6 月 24 日 01:00 PM 大阪、札幌、東京
Zoom ミーティングに参加する
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/92391270472?pwd=SThDcnRxb2RZTUlGRXd0VVQwZGJpZz09
ミーティング ID: 923 9127 0472
パスコード: 476383
<学会員も含め、一般公開>
タイトル: 「下請けの帝国――ひきこもりの国民主義と内向する社会」
講師: 酒井直樹氏(コーネル大学教授)
日時: 2019年2月21日(木)9:30〜12:30
会場: 立命館大学 大阪いばらきキャンパス C棟3F、C373教室
敗戦後日本はパックス・アメリカーナに組み込まれて、米国の世界支配の「下請けの帝国」となりました。戦後日本は米国との関係においては従属的な地位にありますが、旧植民地・支配地域への優越感・差別意識を保持し続けて、帝国意識を残存させてきました。しかし、パックス・アメリカーナの衰退期・黄昏期を迎え、東アジアのパワーシフト(日中の国力の逆転、他のアジア諸国の台頭)に直面しているいま、日本人の帝国意識は「ひきこもり」(現実逃避の自己賛美)と「排外主義」(ヘイトスピーチ)に向かっています。この精神構造の分析と、それを克服するための方向性について、酒井氏に語っていただきます。酒井氏の問題提起を受けて、中国の研究者とともに、米国・日本・東アジアの関係について議論したいと思います。
講師プロフィール:さかい なおき。1946年生まれ。東京大学文学部卒業、シカゴ大学で博士号を取得。現在、コーネル大学人文学部教授。専門は日本思想史。日本語の著作として、『希望と憲法――日本国憲法の発話主体と応答』(以文社、2008年)、『死産される日本語・日本人――「日本」の歴史-地政的配置』(講談社学術文庫、2015年)、『ひきこもりの国民主義』(岩波書店、2017年)等。
2018年11月24~28日、インド・アーメダバードにて、国際平和研究学会(International Peace Research Association, IPRA)大会が開催された。日本平和学会からは、数人の会員が参加したとのことであったが、国際交流委員会からの依頼に応え、うち三人の会員から報告書が寄せられた。多忙な中、報告文書を執筆下さった石井一也会員、室井美稚子会員、米川正子会員に感謝したい。また、委員会としては、今後、2年に1度開催されるIPRA大会への参加を検討する会員が、これらの報告書を参考にされることを期待するところである。
本学会は、国際平和研究学会(IPRA)の団体会員であり、アジア太平洋平和研究学会(APPRA)に参加しています。
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